コミュニケーションは船員を救う!?

おはようございます。世の中は、大型連休の真っ最中ですね。

まあ、貨物船の場合、船種・航路によっては、あまり関係のない船がいるので、船舶管理は気が抜けませんね。結局、船舶は、通常365日24時間浮いてるし、船員を乗せていますし、何があるか分かりませんしね。

私も以前、外航の工務監督をしていたころ、連休中に管理船が故障したことがあります。

確かあれは5月3日だったと思います。

朝、ぼやっとしてたら携帯電話が!!

なんだか番号の最初に”+”の文字。

そう、船からの衛星電話。相手は、管理船の機関長。

なんだか、大西洋のど真ん中で、主機関のピストンリングが折れたらしく、今からピストン抜きを行ってもいいかとのこと(それも2気筒)。

「とりあえず、会社に行くから詳しい状況をメールかFAXで知らせて」的なことを、たどたどしい英語で指示し、車で5分ほどの会社に出社することに。

まあ、こちらとしては、とりあえず、ピストン抜きを行ってピストンリングを替えてとしか言えず、後は、結果を待つのみ。

約8時間後、作業が無事に終わり、何とか走れる状態になったとのこと。

結局、あまり力にはなれず、会社で待機して、必要な情報を送り続けていただけですが。

その後、日本に帰ってきた時に訪船し、大したこともしていないのに機関長に感謝されました。

やはり、ベテランの機関長といえども、主機関のトラブルともなれば、それなりに不安があったのでしょう。

一度、出航してしまうと自己完結を求められる船員からすれば、陸上からの支援は、頼もしい存在なのだと思います。

私も、その後、内航,外航船に船員として乗船しましたが、陸上からの情報発信は、内航船であっても貴重な存在でした。

船舶管理者の皆さん、是非、こまめに情報発信をしてあげてください。そして、出来れば、ちょくちょく訪船してあげてください。船員の愚痴を聞くだけになるかも知れませんが、それで船内融和が保たれたりするものです(笑)。

では、今週も安全運航でまいりましょう。

連休中は、修理や部品の手配が難しいので、トラブルがないことをお祈りします。

文責:事務局 畑本

  • このエントリーをはてなブックマークに追加