以前、新造船の監督をしていた時のことです。
受取の終わった新造船から連絡があり、主機潤滑油の水分が多いとのこと。
とりあえず主機潤滑油の分析を行ったところ、塩分濃度が規程値を超えていました。
直ぐに訪船し、調べたところ、主機関サンプタンクのエアー抜きのラインに何と!
工作室の排水の配管が接続されているではないですか!!
乗組員に指示し、配管を分離。
もちろん、主機の潤滑油は、入替。
さて、その潤滑油代金はいくらでしょうか?そして、誰が払うのでしょうか?
確か、8KLだったと思います。1Lが200円としても160万円!!
ということで、新造船受取前には、配管図と現場の配管が一致しているか必ず確認しましょう(まあ、なかなか時間が無くて、工事の関係で調べ切ることは出来ませんが・・・)。
特に現場付けの配管に関する詳細図面のない造船所には要注意です。