事例1(燃料噴射弁)
船種,総トン数:貨物船 やはた丸、499トン
事故の概要:主機関の燃料噴射弁ノズルナットにクラックが入り、冷却清水が燃焼室内に漏洩し、主機が運転不能となった案件。
本文:平成29年10月18日 運輸安全委員会(海事専門部会)議決
事例2(冷却水管)
船種,総トン数:漁船 第六十五吉勝丸、188トン
事故の概要:主機関冷却水管が腐食して破口を生じ、同破口部から主機冷却清水が漏えいし、冷却清水不足となり、航行が不可能となったもの。
本文:平成29年9月21日 運輸安全委員会(海事専門部会)議決
事例3(クランクピンボルトナット)
船種,総トン数:貨物船 りゅうなんⅢ、637トン
事故の概要:主機の6番シリンダのクランクピンボルトの左舷側締付け丸ナットが外れたことから、大端部が開放されて自由端となった連接棒がクランク軸と衝突してクランク室を突き破るなどして主機の運転ができなくなり、運航不能となったもの。
本文:平成29年7月13日 運輸安全委員会(海事専門部会)議決
事例4(潤滑油コシキ)
船種,総トン数:漁船 第六十八源榮丸、175トン
事故の概要:主機逆転減速機の電動潤滑油ポンプ系統にある潤滑油こし器のドレンプラグが緩んで脱落したため、潤滑油が同こし器のドレンプラグ穴から漏出し、潤滑油が不足して各部の潤滑が阻害されて主機の運転ができなくなったことにより発生したもの。
本文:平成29年8月31日 運輸安全委員会(海事専門部会)議決
事例5(排気弁弁棒)
船種,総トン数:漁船 第三十三日東丸、317トン
事故の概要:主機関7番シリンダーの排気弁弁棒の弁傘部が欠損したため、欠損した破片が過
給機に入り込んでタービン翼が損傷し、主機の運転ができなくなった。
本文:平成29年8月24日 運輸安全委員会(海事専門部会)議決
事例6(燃料噴射ポンプ)
船種,総トン数:油送船 勇宝、749トン
事故の概要:主機の燃料噴射ポンプのラックが固着したため、同ポンプのプランジャが突き上げた状態で動かなくなって主機の回転数制御ができなくなったことにより発生。その原因は、燃料2次コシキの掃除不良が原因とされている。
本文:平成29年6月22日 運輸安全委員会(海事専門部会)議決